
AOAO SAPPOROで実施する保全活動
エゾトミヨSakhalin stickleback [Pungitius tymensis]
種名:エゾトミヨ
英名:Sakhalin stickleback
学名:Pungitius tymensis
保全活動の内容:
エゾトミヨは国内では北海道にのみ生息する淡水魚です。
環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)、北海道レッドリストでは準絶滅危惧(Nt)に指定されており、またAOAO SAPPOROが加盟する日本動物園水族館協会(JAZA)においては、種別調整対象種(希少な動物のため増やす努力をしている種)の中で優先度の最も高い管理種に選ばれています。
AOAO SAPPOROでは、継続的な展示を通じて普及啓発活動を行うとともに、生息域外保全の一環として野生個体群の保護と飼育下での繁殖に取り組んでおり、2025年に初めて繁殖しています。
また生息域内保全のために、北海道内のJAZA加盟水族館と協力し、毎年本種の生息地調査も実施しています。
キタサンショウウオSiberian salamander [Salamandrella keyserlingii]
種名:キタサンショウウオ
英名:Siberian salamander
学名:Salamandrella keyserlingii
保全活動の内容:
キタサンショウウオは、国内においては釧路湿原、上士幌、国後島などの限られた場所でのみ生息が確認されている両生類です。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類(EN)、北海道レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類(En)、さらには1992年より標茶町の天然記念物に指定されています。
AOAOSAPPOROでは標茶町と協力して、2025年よりキタサンショウウオの域外保全を目的に、本種の有効な人工ふ化、人工増殖及び放流方法を確立することで減少した個体数の回復とともに、近年悪化した生息域の回復を目指しています。