2023年10月19日(木)から開催している特別企画展「ザ・パーフェクト恐竜」にて、当館で展示している「カムイサウルス」において、発掘された周囲の地層から,日本初産出の被子植物花粉を含む多くの花粉や胞子の化石を発見されました。
このことから、カムイサウルスが生息していた年代が明らかになり、カムイサウルスの生態について今後さらに解明できると期待されます。
※詳細は以下の論文をご確認ください。http://www.town.mukawa.lg.jp/secure/5406/pollen_press_release_202312.pdf
コメント
<むかわ町穂別博物館 館長 櫻井和彦>
今回の研究で2つのことが明らかとなりました。
1つめは、カムイサウルスの生息年代です。カムイサウルスが生きていた時代は、以前から考えられていたようにマーストリヒチアン期初期(約7,200万年前)であることが裏付けられました。
2つめは、カムイサウルスとともに生えていた植物です。カムイサウルスが生きていたアジア大陸の海岸沿いには、オオバヤドリギ科もしくはそれに似たような被子植物植物が繁茂していたことが分かりました。
これからも研究が進むことで、カムイサウルスの姿や、生きていた様子、周囲の環境などが、少しずつ明らかとなっていくことが期待されます。
今後もカムイサウルスに注目していただけると幸いです。
※特別企画展「ザ・パーフェクト恐竜」について